小規模の会社での、
決算申告
の方法について知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
法人の決算申告は、面倒ですが、必ずおこなわなければならない手続きです。ここでは、小規模な事業者の場合の「決算申告」の方法について説明しています。
会社の年度が終了した後には、
決算処理
を行って、その後に、
法人申告
を行う必要があります。
法人申告を行う場合、下記の2つのパターンがあります。
・税理士さんに依頼
・自身で行う
会計処理が煩雑な場合は、税理士さんに依頼するほうが効率的な面がありますが、小さな会社で、会計処理もシンプルな場合、
自身で行う
という選択肢もあります。
※ちなみに、決算申告で税理士さんが関与している割合としては、「平成30事務年度 国税庁実績評価書」によると、89.1%となっています。
それぞれの内容について、下記に記載していきます。
税理士さんに依頼する場合
税理士さんに、決算申告を依頼する場合は、
毎月の顧問契約や記帳代行プラス決算申告を依頼する
という場合と、
スポットで、決算申告のみを依頼する
というケースに分かれます。
毎月の顧問契約や記帳代行プラス決算申告を依頼する
毎月の顧問契約プラス決算申告を依頼する場合の相場としては、会社の規模や、会計事務所によっても料金体系も異なりますが、小さい会社の場合の目安としては、下記になります。
毎月の顧問契約;月額2~3万円(年間24~36万円)
記帳代行 ;月額1~3万円(年間12~36万円)
決算申告 ;顧問料の4~6ヶ月分前後
記帳代行に関しては、例えば、freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計を使って、自社で入力すれば、記帳代行を依頼する必要はなくなります。
スポットで、決算申告のみを依頼する
この場合は、毎月の契約が無い分、若干割高にはなります。
決算申告 ;10~30万円前後
決算申告をスポットで依頼する場合は、前提として、
経理処理をしっかり行っていること
が前提になります。
また、依頼する場合は、相手の税理士事務所の繁忙時期と重なると、対応が難しい可能性もある為、できるだけ早めに相談しておくことが必要となります。
税理士さんの選定
利用予定のクラウド会計(マネーフォワードなど)が決まっているようでしたら、下記のサイトで、対応できる税理さんを探すことができます。
クラウド会計に対応している税理さんの場合、比較的、料金も低く設定している先もあります。
その他、下記のような税理さんを選定するサービスもあります(利用料は無料)。
決算申告を自身で行う
小さな会社の場合、経理をしっかり行っていれば、
決算申告を自身で行う
という選択肢もあります。
ただ、税務署等に提出する書面の記入は、なかなか、面倒な部分があります。
残念ながら、マネーフォワードや弥生会計では、法人申告用のサービスはありません。
ですので、決算申告用の別ソフトにデータをインポートして書類を作成することになります。
それらの決算申告用のソフトは、基本、小規模事業者向けになり、また、決算データを、指定の条件でインポートしての利用することになります。
使い勝手や、価格を確認の上、利用するかどうかを検討されることをお勧めします。
法人税の達人
法人税申告お助けくん
全力法人税
楽々法人税
【参考】
申請書面の内容や事例は、下記の書籍
「ひとり社長の経理の基本」
にも記載があります。
小さな会社の経理の進め方の本ですので、いろいろと参考になります。
新版 ひとり社長の経理の基本
まとめ
決算申告に関しては、必ず行う必要があるものですので、
どのような形で処理をするのか
について、早めに方針を決めておくことが大切になります。
税理士さんに依頼する際は、費用はかかりますが、処理自体は安心です。
注意点としては、決算申告のみのスポットで依頼する際には、上記にも記載したように、税理さんの繁忙期もありますので、早めに相談すべきと言えます。
検討の際には、仕様等、事前にチェックしてから判断しましょう。
その際は、データ連携の関係で、クラウド会計もfreeeを使用することが前提になります。
無料期間もありますので、まずは、「無料登録」をして実際に使ってみられることをお勧めします。
以上、小さい会社の決算申告についての説明でした。