補助金、助成金の「悪質なコンサルタント」の手口とは?!

補助金、助成金の「悪質なコンサルタント」の手口とは?!

2022年4月23日
クラスイエ

補助金や助成金の申請に関して、
 悪質な「コンサルタント」
がいるって聞いたんだけど、詳しい内容を知りたい。

こんなテーマに関する記事です。

クラスイエ

補助金、助成金は、状況によっては魅力的な制度ですが、申請手続きが面倒です。そんな時に、専門家に手続きを依頼する方法もありますが、悪質な業者も存在していますので注意しましょう。ここでは、わかりやすく説明しています。


クラスイエ

補助金や助成金は、返還する必要のないお金ということもあり、
 受給の条件に合致
するようであれば、有効に、活用したいものです。

しかしながら、助成金や補助金に関しては、
 不正な行為をして、助成金や補助金を取得する
という、詐欺行為があとをたちません。

また、その背景には、
 悪質な「助成金コンサルタント」
の存在が見え隠れします。

皆さん、
 悪質な「助成金コンサルタント」
に騙されないように注意しましょう。

申請書類を、悪質な「助成金コンサルタント」が作成したとしても、
 申請者が、罪に問われる
ということになります。

また、そもそも、悪質な「助成金コンサルタント」の中には、
 着手金だけ取得して、その後、連絡がとれなくなる
というケースもあります。

下記に、悪質な「助成金コンサルタント」の
 手口と特徴
について、みていきましょう。

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悪質な「助成金コンサルタント」の手口とその特徴

クラスイエ

手口について

悪質な「助成金コンサルタント」の手口としては、
 ・書類の偽造・改ざん
 ・虚偽の雇用実態により申請書類の作成
 ・「不正な手口で作成された領収書」による過大請求

等のケースがあります。

これらの行為を行って、申請行為をすると、
 悪質と判断
された場合、いわゆる、
 私文書偽造(有印私文書偽造)

 詐欺罪
に問われ、有罪となります。

これは、
 申請者本人が、罰則の対象
になります。

また、2019年4月1日から、雇用関係助成金の不正受給が厳罰化されており、申請の段階で、不正受給として取り扱われます。

また、有罪にならなかった場合でも、公的なホームページ(厚生労働省や経済産業省)で、
 公表される
ことになり、社会的信用の失墜となってしまいます。

また、事業再構築補助金のように、「事業計画」の作成をサポートするようなケースでは、簡単なヒアリング内容をもとに、 
 コピペ事業計画書
を適当に作成するような事例もあります。

下記に、その特徴についてみていきましょう。

特徴について

悪質な「助成金コンサルタント」の特徴としては、下記のような項目をあげることができます。

営業の段階で、胡散臭い方法で接触をしてきますので、注意しましょう。

・行政(厚生労働省や経済産業省)からの委託を装って、勧誘を行う。
 →厚生労働省や経済産業省が、特定の団体に委託をするようなことはありません。 

・公的機関を思わせるような団体名、名称を使用している。
 →信用度を高める為に、故意に、そういった名称を使用するケースがあります。 

・簡単に助成金が受給できるような広告、提案をしてくる。
 →助成金の受給には、各種要件を満たす必要があり、簡単ではありません。 

・料金設定が高額
 →相談料、顧問契約あるいは、成功報酬などの形態がありましが、基本、高額な料金設定になっています。 

・着手金支払い後、連絡がとれなくなる
 →着手金目的の場合は、着手金の入金後、連絡がとれなくなる可能性が高くなります。
  また、着手金のみの料金設定をしているケースもあります。 

・申請書類の作成が、いい加減
 →着手金、契約金目的の場合、実際の申請書類の作成はいい加減な内容となります。
  上記に記載したように、コピペで使いまわしするような事業計画書を作成するようなケースもあります。
 
・実際の作業を、提携先の社会保険労務士事務所に丸投げしている
 →雇用保険を原資とした助成金申請は、社会保険労務士の独占業務となっています。 
  社会保険労務士事務所以外の者が、申請業務を行うことはできません。 

・助成金のサポートとあわせて、助成金と関係のない高額商品などの契約を結ばせようとする
 →助成金サポートが目的ではなく、別の商品やサービスの契約を目的にしているケースがある。

さいごに

クラスイエ

助成金や補助金の申請に関して、外部の専門家に協力をあおぐ際は、
 信頼のおける先
を選定する必要があります。

税理士さんや、社会保険労務士さんとの顧問契約がある場合は、まず、その先生に相談してみましょう。

もしくは、地元の信頼できる
 税理士さん(経済産業省管轄の助成金)
 社会保険労務士さん(厚生労働省省管轄の補助金)

の他、
 商工会や商工会議所
でも対応してくれる場合もあります。

また、下記サイトで、
 中小企業庁の、認定経営革新等支援機関
を検索することができます。
経済産業省管轄の助成金に関しては、こういった機関に相談して進める必要があるものもあります。
個々の助成金によって、状況が異なりますので、検討している助成金ごとにチェックしてみましょう。

また、下記ページで、不正受給に関する注意喚起がなされています。

■経済産業省

 経済産業省の不正受給対策の資料(pdf)

 経済産業省 不正受給及び自主返還について

■厚生労働省

 助成金に関する勧誘にご注意ください(pdf)

少なくとも、ネットなどで、
 ”簡単に”助成金が受給できる等々、、
といった記載がある場合は、要注意ですね。

以上、悪質な「助成金コンサルタント」の手口に関しての説明でした。

クラスイエ