ハウスメーカーの「長期保証」は、どう?!

ハウスメーカーの「長期保証」は、どう?!

2022年4月19日
クラスイエ

ハウスメーカーの
 長期保証
について注意点があれば知りたい。

こんなテーマに関する記事です。

クラスイエ

大手ハウスメーカーなどでは、「長期保証」をアピールしている場合があります。ただ、その場合、条件がついている場合が多いですので、その点を把握した上で検討する必要があります。


クラスイエ

大手のハウスメーカーでは、ほとんどの場合、
 「長期保証」
のサービスがあります。

また、新築建売の会社でも、比較的大手の会社の場合は、同様に、「長期保証」に対応しています。

但し、この「長期保証」については、
 点検(無料、有料)
 補修(有料)

が前提となりますので、そう考えると、実質、
 普通に、外壁、屋根などの定期的な修繕
を行うのと、あまり変わりはないと言えます。

ただ、調べてみると、
 セキスイハウス
は、30年の長期保証で、定期点検後に、必要と判断した補修工事が、無償で対応しているとの記載があります。
屋根や外壁、外壁のコーキングの補修など、足場を組んで対応することになりますが、その費用も含めて無償になるのか、疑問は残るところではあります。
ただ、営業的にも、他社との差別化にはなりますね。
(もっとも、建物本体の価格が、相応の金額にはなりますが)

【参考】安心がずっと続く初期30年保証 (セキスイハウス 郡山支店のページ)

積水ハウスの初期30年保証や再保証制度「ユートラスシステム」についてご紹介します。
www.sekisuihouse.com

また、地元の工務店さんが建てた注文住宅や建売住宅は、通常、そういった長期保証は無いケースが多いですが、不具合が発生した際にも、しっかりと対応してくれる信頼できる工務店さんを選定することが大切ですね。

また、すべての住宅施工会社は、「品確法」で、最低10年の保証が義務付けられています。
ですので、10年を超える保証について、どう対応するかのお話しになってきます。

下記に、「品確法」の内容とあわせて、記載します。

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「品確法」とは?!

クラスイエ

2000年4月に、欠陥住宅の問題を解消すべく、
 「住宅の品質確保の促進等に関する法律」
が施工されました。
この法律が、「品確法」と呼ばれています。

「品確法」では、住宅を販売する場合、全ての住宅施工会社に
 「瑕疵担保責任」の義務付け
がなされています。

これにより、
 10年以内に、「主要構造物」に不具合があった場合
は、住宅の施工会社が責任をもって対処するということになりました。

対象部分
 家を支える柱となる部分:住宅の基礎・基礎ぐい・壁・柱・床版・屋根板・小屋組・土台、筋かいなどの斜材・はりなどを指す横架材
 雨水の浸入を防ぐ部分:屋根・外壁・開口部

国土交通省「住宅瑕疵担保制度ポータルサイト」

逆に、それ以外の箇所は、品確法の対象とはなりませんので、注意が必要です。

もっとも、品確法は、あくまで、万が一の場合の法律ですので、そういったことがないように、最初に、しっかりとした品質で住宅を建築してくれるハウスメーカー、工務店を選定することが、大切と言えます。

「品確法」の10年が経過した後の対策

クラスイエ

10年経過した後も、
 延長保証保険
という制度を活用することで、保証を延長させることができます。

保険商品なので、有償にはなります。
また、商品によって期間は異なりますが、
 5年もしくは10年
の延長ができます。
また、それぞれの保険の取次店経由での申し込みとなります。

住宅保証機構

「まもりすまい延長保険」という保険があります。

住宅瑕疵担保責任保険 住宅かし保険、「まもりすまい保険」、まもりすまいリフォーム保険、まもりすまい既存住宅保険、まもりすまい大規模修繕かし保険、地盤保証制度、住…
www.mamoris.jp

日本住宅保証検査機構

「延長かし保証保険」という保険があります。

住宅瑕疵担保責任保険法人:日本住宅保証検査機構は住宅瑕疵(かし)担保責任保険「JIOわが家の保険」、リフォーム瑕疵(かし)保険、既存住宅売買瑕疵(かし)担保(保…
www.jio-kensa.co.jp

ハウスメーカーの長期保証について

クラスイエ

ハウスメーカーの長期保証については、上記にも記載しましたように、通常、
 点検(無料、有料)
 補修(有料)

となります。

補修を行う際は、そのハウスメーカーの指定した会社に、工事を依頼することになります。
逆に、他の会社で補修をした場合は、基本、
 長期保証の対象から外れる
ということになりますので、注意が必要です。

ハウスメーカーの指定した補修を行う会社の料金が、一般的な金額であれば良いのですが、相場より割高になっているケースも想定されます。

そうなってくると、普通に、複数の業者さんに相見積もりをとって、対応したほうが良い面もありますが、そこは、長期保証の内容を含めたトータルでの判断になってきます。

まとめ

クラスイエ

屋根や外壁は、定期的な補修が必要になってきます。
外壁に使用される「サイディング」の間に施工する「コーキング」も、経年劣化すると、雨浸みの原因となります。

ですので、長期保証の有無に関係なく、定期的な補修を、計画的に予定しておかれることをお勧めします。

また、外壁や屋根の補修に関しては、自身で業者さんを選定する際には、
 業者さんの質もかなりの差
がありますので、注意しましょう。

なかには、悪質な業者もいます。
例えば、外壁の塗りについて、3回行うところを、1回しか行わないなどの事例もあります。

少なくとも、業者さんの選定の際は、相見積もりをとって、比較検討するとともに、金額もさることながら、対応も含めて信頼できる業者さんかどうかをチェックしましょう。

以上、ハウスメーカーの「長期保証」についての説明でした。

クラスイエ