賃貸不動産経営管理士の試験内容と学習方法を解説

賃貸不動産経営管理士 資格ガイド!

賃貸不動産経営管理士の
 試験内容と学習方法
について知りたい。

この記事の内容

賃貸不動産経営管理士の試験内容や、カテゴリー、合格基準、学習方法についての解説をしています。


賃貸不動産経営管理士 資格ガイド!

賃貸不動産経営管理士の試験内容とポイントを簡単に整理すると、下記になります。

・全50問のマークシート試験
・四肢択一
・管理士講習修了者は、5点免除あり
・合格率が、30%前後
・勉強方法は、独学、通信講座、専門学校

下記に、
 試験科目や合格基準
について、順に記載していきます。

目次

試験科目

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試験科目は、全部で、6科目あります。

1.管理受託契約に関する事項
2. 管理業務として行う賃貸住宅の維持保全に関する事項
3. 家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理に関する事項
4.賃貸住宅の賃貸借に関する事項
5. 法に関する事項
6.1から5までに掲げるもののほか、管理業務その他の賃貸住宅の管理の実務に関する事項

それぞれの内容は、下記になります。

1.管理受託契約に関する事項

賃貸物件を管理する際に取り交わす契約に関する内容。
物件の所有者と、管理業者の間で取り交わす書面についての知識を問われます。

2. 管理業務として行う賃貸住宅の維持保全に関する事項

管理受託契約を取り交わした後は、管理業者は、その物件の維持管理、保全に関わる業務をおこなうことになります。
その内容に関する内容です。

3. 家賃、敷金、共益費その他の金銭の管理に関する事項

賃貸物件の管理業務には、家賃などの金銭の授受、管理を伴います。
どういった立場で、金銭の管理を行うのか、また、その管理方法などのついての項目になります。

4.賃貸住宅の賃貸借に関する事項

賃貸管理に関しての、基本的な事項、例えば、敷金や共益費の意味合いなどに関する内容です。

5. 法に関する事項

今回、賃貸不動産経営管理士が国家資格になった元にになる法律である、
 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律
についての内容となります。

6.1から5までに掲げるもののほか、管理業務その他の賃貸住宅の管理の実務に関する事項

管理業務の実務的な事項についての、全般的な内容です。

出題形式

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出題形式は、
 マークシート試験
で、
 四肢択一
となっています。

形式としては、宅建と同じ形式です。

回答の形式としては、下記のようなパターンです。

 適切なものはどれか?
 適切なものはいくつかるか?
 誤っているものはどれか?
 適切なものの組み合わせはどれか?

実際の問題は、下記のような感じです。

賃貸不動産経営管理士の試験内容と学習方法を解説

出題形式は、宅建の試験と同じく、マークシート形式です。

回答の形式も、宅建試験と同じような形式です。
ただ、内容的に、
 宅建試験ほど、ひっかけ問題は、少ない状況
と言えます。
今後は、受験生の増加とともに、状況も変わってくる可能性もあります。

過去の試験問題と回答は、下記の公式サイトからPDFでダウンロードできます。

合格基準

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合格基準としては、毎年変動があります。
合格率は、下記になっています。

スクロールできます
年度受験者数合格者数合格率合格点
平成25年度3,946人3,386人85.8%28点
平成26年度4,188人3,219人76.9%28点
平成27年度4,908人2,679人54.6%25点
平成28年度13,149人7,350人55.9%28点
平成29年度16,624人8,033人48.3%27点
平成30年度18,488人8,033人48.3%29点
令和元年度23,605人8,698人36.8%29点
令和2年度23,605人8,146人29.8%34点※
令和3年度32,459人10,240人31.5%40点※
令和4年度35,026人8,774人27.7%34点※
令和5年度31,547人7,972人28.2%36点※

これは、合格率を一定の水準に維持する為、合格率を高めに設定したと想定されます。

結果的に、合格点が高いと、
 ケアレスミスができない
状況にとなってきます。

合格点に関しては、今後、40点を上回る可能性は低いと考えられますが、そうなると、
 問題自体の難易度がアップする
可能性が高くなります。

いずれにしても、試験範囲の全般的な知識を、しっかりと定着させておくことが必要となると言えます。

賃貸不動産経営管理士の勉強時間

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賃貸不動産経営管理士の勉強時間としては、
 150~250時間がひとつの目安
と考えます。

国家資格化になる前と後では、状況が大きく変わった為、国家資格化された後は、
 合格率が30%前後
で推移しており、
 しっかりとした学習をしないと合格しない資格
となっています。

勉強時間を150~250時間とした場合、
 毎日2時間を学習にあてる
とすれば、
 75日~125日
必要となります。

ですので、
 2カ月半~半年
程度の計画で、学習計画を立てるということになります。

もっとも、
 すでに、宅建士などの不動産系の国家資格を取得している
場合や、
 不動産関係の実務経験がある場合
については、学習時間も短縮できるケースもあります。

しかしながら、個人差がありますので、なるべく、余裕をもった学習計画を立てられることをお勧めします。

計画的に学習していきましょう。

独学、通信講座、専門学校のどれがいい?

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賃貸不動産経営管理士の試験を受験することを決めたあとは、
 どのような形式で学習するのか
の方針を決めることになります。

選択肢としては、
 独学、通信講座、専門学校
があります。

独学

既に、宅建士などで、国家資格の学習経験のある場合は、
 市販のテキストと問題集で、自身で、計画を立てて学習する
という方法があります。

自信のある場合は、この方法でも良いでしょう。

資格試験の学習に関しての経験があるという前提ですので、
 しっかりとした計画を立てて、学習時間を確保する
という点がポイントになります。

ただ、ツールとして、市販のテキストだけの場合より、
 映像や音声
があると、通勤などの隙間時間での学習が効率的に行えるので、効率的に学習ができます。

無料講義動画 全25回」の特典がついているテキスト(LEC)

LECは、市販のテキストにも定評があります。
さらに、テキストの購入者特典として、
 「全編無料講義動画 全25回」
を視聴することができますので、おすすめです。

市販のテキストと過去問(LEC)

■賃貸不動産経営管理士 合格のトリセツと、 過去問題集(LEC)

1問1答形式の問題がついているだけでなく、書籍の購入者には、
 全編無料講義動画 全25本
が視聴できる特典があり、とても、コストパフォーマンスの良い本です。
動画の内容は、重要ポイントのみの解説です。(全ての内容を網羅している訳ではありません。)

テキスト例 ▼

画像;アマゾンより引用

過去問は、こちら ▼

通信講座(LEC)

さらに、がっつり学習する場合は、
 通信講座(LEC)
がおススメです。

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通信講座

資格試験に慣れていない場合は、
 通信講座
を活用することがお勧めです。

その際には、
 映像での講義
がある講座を選ぶことが大切になってきます。

文字だけではなく、映像や音声でインプットすることで、記憶に定着しやすいという面があります。
また、映像での学習により、一定時間、講義を聞くということができ、学習のメリハリがつきまます。

逆に、テキストのみの学習の場合、どうしても、集中力が持続しづらい(夜間の学習の場合、眠気の問題も発生しする)という面があります。
その点、映像での講義だと、視覚からの情報もありますので、集中力が持続しやすいと言えます。

その他、通信講座の場合、
 学習のスケジュール化がしやすい
という事も言えます。

通常は、講座ごとにカリキュラムが組まれていますので、それに沿って学習を進めることができるというメリットもあります。

専門学校

専門学校の場合は、
 ロケーション(近くに、専門学校があるかどうか?)
の問題と、
 講座の時間に、通えるかどうか
という点があります。

仕事の都合で、講座に行けないようなケースがあると、やはり、通信講座で柔軟に学習ができるほうが良いと言えます。

学習方法

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資格の学習を行う上で、基本的な考え方としては、
 インプットとアウトプット
の割合をバランスよく行うということがあります。

インプットとは、
 テキスト、講義により、試験科目の知識を理解する
ということです。 

アウトプットとは、
 問題を解くことにより、試験の形式に沿って、知識を定着化する
ということです。

資格試験の学習を説明する書籍の中には、
 アウトプット重視
で、問題を解くことをメインにするような内容のものもあります。
しかしなかが、その方法だと、応用が効かなくなります。

ですので、
 まず最初に、しっかりと理解する
ということを行った上で、
 問題を解く
というステップが重要です。

また、
 知識をインプットしたあと
は、こまめに、
 問題を解く
ということを行ったほうが、知識が定着しやすく、そのサイクルを繰り返し行うことが効果的です。
ですので、テキストを選ぶ際も、各科目やセンテンス毎に、
 そのテーマの小問題が記載しているもの
を良いでしょう。

更に、過去問も同時並行で解いていきます。
その上で、その次のステップとして、間違いやすいテーマを繰り返すということを行います。

学習計画をたてる際には、期間ごとに重点化するポイントを明確にしたプランを設計すると良いでしょう。

まとめ

賃貸不動産経営管理士 資格ガイド!

賃貸不動産経営管理士をはじめ、資格試験の場合は、
 試験に合格することが目標
となります。

ですので、
 試験と同じ形式の問題を解く
というアウトプットが重要になってきます。

また、そのアウトプットをする為には、
 各科目の内容を、しっかりと理解する
というインプットが前提となります。

あとは、自分にあった勉強スタイルで、学習を進めるということになります。
限られた時間での学習になりますので、
 映像や音声
なども併用して、隙間時間でも学習できるような環境で、効率的に取り組まれることをお勧めします。

以上、賃貸不動産経営管理士の試験内容と対策についての説明でした。

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この記事を書いた人

この記事は、下記の資格を持つ本サイト運営者(まえむき君)が執筆しています。
 ・賃貸不動産経営管理士試験;令和2年合格 
 ・宅建士試験;平成27年合格
 ・管理業務主任者試験;平成27年合格
 ・FP3級試験;令和2年合格
現在、不動産の仕事に従事しています。

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(まえむき君)
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