
賃貸不動産経営管理士試験の
合格率
は、どれくらいなのか知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
賃貸不動産経営管理士試験の合格率について、他の不動産系の国家資格との比較で解説しています。

賃貸不動産経営管理士試験の「合格率」は、下記内容となっています。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格点 |
---|---|---|---|---|
平成25年度 | 3,946人 | 3,386人 | 85.8% | 28点 |
平成26年度 | 4,188人 | 3,219人 | 76.9% | 28点 |
平成27年度 | 4,908人 | 2,679人 | 54.6% | 25点 |
平成28年度 | 13,149人 | 7,350人 | 55.9% | 28点 |
平成29年度 | 16,624人 | 8,033人 | 48.3% | 27点 |
平成30年度 | 18,488人 | 8,033人 | 48.3% | 29点 |
令和元年度 | 23,605人 | 8,698人 | 36.8% | 29点 |
令和2年度 | 23,605人 | 8,146人 | 29.8% | 34点※ |
令和3年度 | 32,459人 | 10,240人 | 31.5% | 40点※ |
令和4年度 | 35,026人 | 8,774人 | 27.7% | 34点※ |
令和5年度 | 31,547人 | 7,972人 | 28.2% | 36点※ |
※令和2年度から出題数が40問から50問に変更されています。
このうち、国家資格化されてからの数値を見ると、難易度がアップしていることがわかります。
今後は、
20%台の後半の数値
で推移していく可能性が高いと考えられます。

ここ数年で、合格率も、一定の幅に落ち着いてきています。
他の「不動産系の国家資格の合格率」との比較

賃貸不動産経営管理士と、他の不動産系の国家資格との
合格率の比較
をみると、おおよそ、下記のような数値になっています。
令和5年度の場合
賃貸不動産経営管理士試験; 28.2%
宅建士 ; 17.2%
管理業務主任者 ; 18.9%
マンション管理士 ; 11.5%
賃貸不動産経営管理士試験の合格率は、国家資格になったあと、難易度のアップはしていますが、他の不動産系の国家資格と比べると、相対的には、
難易度は低めになっている
と言えます。
とはいえ、
10人中7人は不合格になる試験
ですので、しっかりと学習しないと合格できない試験であることは間違いありません。
合格率に関する今後の予測

賃貸不動産経営管理士が国家資格化してから、難易度がアップしましたが、今後は、どうなるのでしょうか?
将来的なことは、正確にはわかりませんが、宅建士や、業務管理主任者、マンション管理士などの他の不動産系の国家資格の
合格率の推移
も、ある程度、一定の数値で推移していますので、賃貸不動産経営管理士も、
国家資格化したあと、しばらく、一定の水準の合格率で推移する
と考えられます。
つまり、しばらくは、
30%弱の合格率で推移する
ということが言えそうです。
ただ、将来的には、賃貸不動産経営管理士の位置づけが、
より高まる可能性があり、その際に、試験の難易度にも、変化が生じる可能性
もあります。
つまり、現在は、
管理戸数200戸以上の賃貸住宅管理業者、および民泊物件の管理業者は「賃貸住宅管理業の登録」
の要件である、
業務管理者
が、
宅建士、もしくは、賃貸不動産経営管理士
にいずれかの資格保有が必要となっています。
それが、将来的に、宅建士の要件が外れて、
賃貸不動産経営管理士のみ
という状態になる可能性があり、そうなった際には、試験の難易度にも影響がある可能性が考えられます。
これは、あくまで噂のレベルです。
ただ、いずれにしても、いずれ取得する予定であれば、早めに受験しておかれたほうが良いといえます。
賃貸不動産経営管理士;不動産系の国家資格の最初のステップとして!

賃貸不動産経営管理士の資格は、不動産系の国家資格に初めてチャレンジする人にとって、
最初に取得するのに最適な資格
とも言えます。
つまり、
不動産系の国家資格を段階的に取得する
ということを考えると、まず、賃貸不動産経営管理士の資格を目指して、その次に、
宅建士
や、
業務管理主任者
といった資格を取得するという考え方ができます。
また、宅建士の後は、
ファイナンシャルプランナー
といった、住宅ローンなどの基本的知識が修得できる国家資格も検討してもよいでしょう。
いずれにしても、不動産系の仕事をされている場合には、宅建士とあわせて取得すべき、また、最初にチャレンジするには最適な資格と言えます。
動画付きのおすすめの講座としては、下記があります。
以上、賃貸不動産経営管理士試験の「合格率」についての説明でした。
