自治体が運営している、
「空き家バンク」
について、知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
自治体によっては、空き家対策として「空き家バンク」というしくみを運用している場合があります。ただ、実際は、宅建協会などに委託しているというのが実情です。
自治体の中には、
「空き家バンク」
というしくみを提供しているところがあります。
以下に整理しておきます。
「空き家バンク」について
「空き家バンク」のしくみは、自治体によって多少異なる場合があります。
また、全ての自治体が行っているわけではありません。
「空き家バンク」を行っている自治体の場合、通常は、
その地域の宅建の協会(不動産会社の協会)
と協力して、預かった空き家の
売却や、賃貸
を行うというケースがほとんどです。
そのしくみの詳細は、自治体への確認になります。
また、協力先の団体は、
自治体と連携をして、売却や賃貸募集のお手伝い
をします。どのようなルールで、それらの協力先に物件を割り振っていくかは、自治体によって異なります。
ですので、結局、
自治体が直接、空き家に関する売却や賃貸募集をするわけではない
ということになります。
その実務は、ハトマークやウサギマークの地域の不動産団体が行うことになります。
ただ、自治体によっては、自治体のホームページや、庁舎内にチラシを置いてくれることもありますので、そういったメリットはあります。
ただ、その取り組み度合の温度差はあります。
また、注意点としては、協力している団体が、その物件を地元の不動産会社に振り分ける際に、
どの不動産会社に割り振られるか
が、その団体の判断になるということです。
つまり、
あまり良くない不動産会社に割り振られた場合
には、
売却や賃貸がスムーズに進まない
というリスクがあります。
実際に、空き家バンクの物件を問合せした際に、対応のよくない不動産会社だったことがあります。
そういったリスクも踏まえて、そのしくみを十分理解した上での利用が必要となります。
国土交通省が運営しているサイト
また、最近の動向としては、国土交通省が運営者を公募して
「全国版空き家・空き地バンク」
というしくみがあります。
「全国版空き家・空き地バンク」の更なる情報の充実化!(国土交通省)
運用は、アットホームとホームズの2事業者がそれぞれ行っています。
アットホーム 全国空き家バンク
ホームズ 全国空き家バンク
こういったサイトがあると、預かった「空き家」の問合せも増えてくる可能性も高まります。
地元の自治体が「空き家バンク」を行っているかどうかは、下記で確認できます。
(アットホーム)空き家バンクに協力している自治体▼
さいごに
空き家バンクは、自治体が絡んでいるので、ある意味、信用できそうな一面があります。
ただ、売買や賃貸の実務上は、上記に記載したように、
地元の不動産会社(不動産の団体経由)
が対応します。
ですので、その不動産会社によって、その対応品質にかなりバラツキがでてしまうというリスクがあります。
ですので、実際のしくみを事前に把握した上での利用が大切となります。
また、その他の選択肢として、最初から、信頼できそうな不動産会社に相談するという一般的な方法もありますので、それらを含めて、検討してみても良いでしょう。
以上、自治体の「空き家バンク」についての情報でした。